競合他社の先をいく 求人広告の差別化ポイント【前編】
「初めてでも安心」「誰にでもできる簡単なお仕事」「学生、主婦、フリーター大歓迎」「シフトの相談も可能です」…求人サイトでよく見かける表現です。企業の人事担当者の方、あるいは制作会社の方のなかには、何を伝えればいいか困って他社と同じ表現に終始している方もいらっしゃるのではないでしょうか。競合他社と差別化するには、どうしたらいいのか?求人原稿制作のポイントを解説します。
求人広告に他社と同じことしか書けなければ、時給など勤務条件で比較されることになり、自社が求める人材に出会える可能性が低くなってしまいます。競合との差別化を図るために、「自社のスタッフが感じている仕事・制度の魅力」「他社と比較した際の優位性」に着目してみましょう。
「時給が高い」「勤務時間を融通しやすい」「福利厚生が充実している」など、わかりやすい優位性があればストレートにアピールできます。ただし、条件ばかりを前面に出せば、給与のよさやシフトの自由さに惹かれて応募する求職者の比率が上がります。「この会社で働きたい」と強い動機づけをするには、独自性が必要となります。
求人広告を見て応募し、実際に働いているアルバイトスタッフの生の声は、差別化を図る上で有効なヒントとなります。時給や勤務時間などのスペックだけでなく、働き方や職場の雰囲気など数字や単語で語りにくい面も含めて、魅力として訴求できるポイントを絞り込みましょう。
求職者が気にするテーマでもあり、独自性を打ち出しやすいのは「スタイル」と「人」です。自社が提供するサービスとコンセプト、社風など「企業としての考え方を伝えられる要素」については、できるだけ具体的に表現するようにしましょう。
求人情報をチェックしている人が外から感じる企業のイメージと、実際の姿にはギャップがあるものです。知名度が高い企業であれば、そのあたりを踏まえて伝えられるといいのではないでしょうか。事業内容があまり知られていない企業や採用を始めたばかりの企業なら、事業内容を並べるだけでなく、将来めざす姿や力を入れて取り組んでいることなどを添えると、より伝わりやすくなります。
競合他社と差別化を図り、自社の魅力を際立たせるための「求人広告の差別化ポイント」。後編では「人」にまつわる要素を効果的に伝えるノウハウを紹介いたします。