採用活動・求人広告を科学する【ブレインズ総研】― ブレインズ・コミュニケーション公式ブログ ―

検索エンジン型求人広告の仕組みと、日本の4大サービス「Indeed」「キャリアジェット」「スタンバイ」「求人ボックス」の特徴と強み・弱みを比較する企画の第2回です。前編ではIndeedとキャリアジェットについて紹介させていただきました。後編ではスタンバイ、求人ボックスを見ていきましょう。　

スタンバイ　（運営：(株)ビズリーチ）

https://jp.stanby.com/
ビズリーチが開発した求人検索エンジンです。2015年にサービススタート。「Yahoo！しごと検索」の上部にも検索窓が配置されています。「採用費ゼロ円」のサービスコンセプトが特徴です。

強み

・Yahoo!しごと検索にもスタンバイにも、登録している求人が表示される
・無料掲載をウリとしている
・登録者にスカウトメールを送ることができる
・掲載求人数は、国内最大級レベル（国内1,000サイト以上の求人サイトや企業の採用ページから求人情報を収集）
・求人情報をサイトやホームページに掲載していない企業のために、「スタンバイ・カンパニー」という無料で求人ページを作成・公開できるサービスを提供している
・スマホアプリもある

弱み

・SEOが弱い
・知名度が高くないこともあり、先行サービスと比べて求職者の利用数が少ない

求人ボックス（運営：(株)カカクコム）

https://求人ボックス.com/無料求人掲載
価格.comや食べログで有名な「カカクコム」が運営する求人検索エンジン。「スタンバイ」と同様に、2015年にサービスを開始しました。順調に利用者数を伸ばしており、2019年3月には月間利用者が300万人を突破。後の成長率が期待できる求人検索エンジンです。

強み

・SEOに強い
・利用者数が急増中である
・条件検索の機能が豊富
・無料で掲載が可能
・クリック課金で単価がわかりやすくコスト管理が容易
・広告管理画面があり、成果をみながら広告運用ができる

弱み

・知名度がまだ低い
・500人以上の掲載がないと、広告掲載ができない
・クリック単価が固定で、30円より安くすることができない

求人情報流通が変わった！

求人検索エンジンの台頭により、求職者が「求人情報サイトで企業を探す」から「求人検索エンジンを使って企業サイトや採用サイトをチェックし、応募する」という探し方が主流になりつつあります。今まで求人サイトに掲載していなかった企業も、求職者からの直接的なコンタクトが増えることが期待できるようになりました。一方で、企業は自社内で投資効果と成果を上げるためのノウハウの蓄積と継続的な運用も必要になってきます。求人サイトとの併用が有効な場合もありますが、業種や職種によって効果的な手段は変わってくることもあります。求人広告代理店など専門企業のアドバイスやサポートも活用しながら、自社に最適な求人コストの配分を検討してみてはいかがでしょうか