業界別「アルバイトの平均給与&時給」データ&トピックス (1)2018年12月確報
厚生労働省が実施している「毎月勤労統計調査」より、パート・アルバイト(パートタイム労働者)の給与・時給額に関するトピックスをご紹介します!
ボーナス月である2018年12月の現金給与総額は、一般労働者が773,941円(前年同月比1.9%増)、パートタイム労働者が109,620円(同0.5%増)でした。パートタイム労働者の比率は31.41%と0.3ポイント上昇しています。前年に比べ、給与総額は全ての労働者の平均で1.5%アップ。総実労働時間は2.2%のマイナスでした。
労働移動率データより、入職(新規就業・転職)と離職の状況を見てみましょう。パート労働者全体では、入職率3.24%、離職率2.53%。平均よりも入職率が高かったのは、「飲食サービス業等」(5.12%)、「生活関連サービス等」(4.02%)の2つの産業です。離職率が高かったのは、「生活関連サービス等」(3.82%)、「建設業」(3.66%)、「飲食サービス業」(3.42%)、「電気・ガス業」(3.38%)でした。
常用雇用されているパートタイム労働者数が最も多い「卸売業、小売業」(415万4千人)に次いで、2番目に多い「飲食サービス業」(358万4千人)は入職・離職ともに高い数値となっています。
年末商戦を迎える「飲食サービス系」「販売系」企業が採用活動を控えるため求人数が落ち着く時期です。一方、インバウンド需要の高まりによる旅行者向けサービス(飲食店、ホテルなど)企業での採用ニーズは高く、地方でも時給が上昇傾向でした。
都心部においては、平均時給は高止まり状態。採用の難しさや、毎年10月に行われる最低賃金改定の影響で上がり続けていた時給の上昇は一段落しました。