読者の目を引く求人広告の極意「人」「事例」「数字」を効果的に使え!【後編】
売り手市場の今、数多くのアルバイト、パートなどの求人情報から、自社の情報を見つけてもらい、応募してもらうにはテクニックが必要です。
時給の高さや勤務地だけで選んでもらえる時代は終わりました。前編では「企業“ならでは”の情報」を入れる重要性をご紹介しましたが、後半では、具体的なテクニックについてご紹介します。
その企業に特化した魅力的な情報であっても、ただ漠然と掲載するのでは読者の目を引くことはできません。効果的に見せるためには「人」「事例」「数字」の3つのポイントを押さえることが重要です。
企業の中心となるのは、やはり働いている人です。社員の日常のやり取りや職場の雰囲気、上司などリーダーとなる人の個性が職場全体のイメージになります。
求人広告でのポイントは「一緒に働いてみたい」と思ってもらうこと。例えば、明るくていつも場を盛り上げるリーダーがいるなら、その人の様子を詳しく書くと職場全体のイメージが魅力的に伝わります。また、「年配の方も多く活躍中」という表現があれば、年齢を不安に感じている方でも安心して応募できます。
広告スペースにゆとりがあるようなら、職場の魅力をストーリー仕立てにするとより効果的です。例えば店長の1日や、社員の1日をストーリーにした広告にすれば、1日の職場の様子がわかりやすく伝わります。
また、親切で丁寧に指導してくれる上司が魅力なら、「こんな風に教えてもらったおかげで今がある」といった成長ストーリーにすることもできます。日頃から求人広告で使えそうな事例を集めておくとスムーズでしょう。
明るい、楽しい、アットホームなど職場の雰囲気を表す言葉は多くありますが、どれも主観的です。客観的に判断できる数字を効果的に使うことで、さらに他社との差別化した説得力のあるアピールになります。
例えば、「定着率が高い」という表現より「7割以上が3年以上勤務」のほうが、長く安定して働けることが伝わります。また「残業はほとんどなし」よりも「残業は月10時間程度」の方が具体的にイメージできるので、採用後のミスマッチも起こりにくくなります。
軽作業について詳しく説明したい場合は、扱うものの重さを具体的に出してみたり、接客業なら1日どのくらいの来店者数や接客数なのかを記載するとイメージがしやすくなります。ただし、数字は客観的でわかりやすい反面、虚偽や誇大にならないよう十分に注意が必要です。
ご紹介したポイントを踏まえ、ぜひ仕事を探している人の目を引く求人広告を作ってみてください。