3000人の声でわかった「アルバイト探しの重視ポイント」【前編】
アルバイトを探している人達のニーズと、企業の求人情報とのズレとはなんでしょう?総合求人情報サイトを運営するディップ株式会社が約3,000人におこなった調査をもとに前後編で分析します。前編では、世代や労働環境で大きく異なる「希望条件」について詳しくお伝えしましょう。
求人情報サイトを運営するディップ株式会社が、アルバイト・パート計3,036名に「仕事探しに関するインターネット調査」を実施しました。その結果、求職者が重視している項目は、1位が勤務地で69.9%、ついで仕事内容が62.9%など、企業にとっては容易に変更しづらい項目が上位を占めていることが明らかになりました。
たくさんの企業の中から「応募をするかどうか」を検討する際に、「仕事内容」に関して最も知りたい情報は「1日の業務の流れ」で68.9%、ついで「本当に自分でもできる仕事かがわかる具体的な仕事内容」が68.3%と、就労前に仕事内容の詳細な情報を求めているのが伺えます。
同じく応募を検討する際に知りたい情報として、「給与」に関して最も多いのは「休日出勤・深夜勤務・残業のときの時給」で60.8%でした。「勤務シフト」については、学生・主婦・主夫の70%以上が「1日5時間以下」勤務を希望、シニアの50%以上は「1日6時間以上働きたい」と回答しており、属性や生活環境によって希望労働時間に違いが見られます。
就労を希望する、あるいは許容範囲内の「職種」についてみてみましょう。全体の1位は「軽作業・物流」ですが、学生の1位は「販売」「フード・飲食」でした。ミドル、シニアは1位が「軽作業・物流」で52~55%、2位は「事務・オフィスワーク」36~45%と、世代によって希望の職種にも違いがあります。
仕事を探している人が知りたいことと、現在公開されている求人情報を照らし合わせると、多くの募集情報の内容には求職者のニーズとのズレがあると言えます。逆に、情報が開示されていないことに対する疑問や不安が払しょくされれば「応募する意欲が高まる」と回答した人は8割前後に達しました。
求人原稿を作成する際は、仕事内容、労働時間など、より詳細でわかりやすい情報を掲載することが、応募人数の増加のカギになるといえます。
アルバイト探しに多くの人が重視する「待遇、職場環境」については後編で!
出典:ディップ総合研究所「これまでの求人募集が変わる!求職者が応募したくなる採用のヒント