業界別「アルバイトの平均給与&時給」データ&トピックス (3)2019年2月確報
厚生労働省が実施している「毎月勤労統計調査」より、パート・アルバイト(パートタイム労働者)の給与・時給額に関するトピックスをご紹介します!
2019年2月の現金給与総額は、一般労働者が264,582円(前年同月比0.7%減)、パートタイム労働者が95,155円円(同0.8%増)でした。パートタイム労働者の比率は31.89%と0.95ポイント上昇しています。前年に比べ、給与総額は全ての労働者の平均で0.7%ダウン。総実労働時間は0.8%のマイナスでした。
労働移動率データより、入職(新規就業・転職)と離職の状況を見てみましょう。パート労働者全体では、入職率3.20%、離職率3.32%。入職率が高かったのは、「情報通信業」(8.58%)「建設業」(5.42%)「飲食サービス業等」(4.45%)、「生活関連サービス等」(4.15%)です。離職率が高かったのは、「飲食サービス業」(5.24%)、「教育、学習支援業」(4.05%)、「生活関連サービス等」(3.75%)でした。
「飲食サービス業」においては、入職率・離職率ともに恒常的に高い数値となっています。
学生の卒業・入学シーズンを控えた2月は、塾講師などの「教育、学習支援業」の離職が増え、それにともなって求人も増加しました。同じく、学生の卒業シーズンの影響は飲食系にも色濃く見られます。特に学生アルバイトの多い業態ではレギュラーでのバイトスタッフ需要が高まり、3月に向け平均時給の増加が見込まれます。
飲食店では2019年10月に導入される軽減税率制度を見越し、「持ち帰り」や「デリバリー」への対応も始まっており、アルバイトスタッフの採用競争は激しくなりそうです。