アルバイトの応募者を増やすためには、求人広告で訴求するポイントを整理する必要があります。
【前編】では、自社のセールスポイントとなる商品・サービスの価値や、求職者が重視する条件について紹介しました。【後編】でも、求人広告の差別化の方法を紹介いたします。
働く環境である店舗環境や労働環境の魅力を確認しておき、アピールしましょう
小売店や飲食業などの店舗業種の場合、店舗が自社と顧客との接点の場所であり、かつ自社で働いてもらう現場になります。
日頃のお店づくりは、求職者へのプレゼンテーションの場でもあります。職場の環境や雰囲気を事前に知りたい求職者が、店舗を訪れることもあるでしょう。
求職者の多くが、面接前に下見したうえで、インターネットで口コミや評判を調べています。職場の年齢層や雰囲気、上司となる人、店舗のサービスレベル、清潔感や店舗環境の印象はどうか、接客の様子などについて改善するとともに、求人広告においても具体的な情報を提供したほうがベターです。
前編でも触れたように、学生、主夫・主婦、フリーターなどターゲットによって重視するポイントは違います。
『アルバイト求人・属性別「仕事選びの絶対条件」』の記事で紹介しておりますので、参考にしてください。
応募者に対してどのような働く価値を提供できるのか、表現しましょう
求職者は、企業がどのような商品やサービスを顧客に提供し、働く人がどのように関わるのかを知りたいと考えています。その内容は、企業が最も伝えるべき自社の魅力とリンクするはずです。募集する仕事において、どのような役割として働いてもらうことを期待しているのかを表現するようにしましょう。
「どのように働いて欲しいか」、具体的な仕事内容や大事にしていること、現場で感じられるやりがいを伝えましょう。うまくまとまらない場合は、従業員にヒアリングしてみると、ヒントになる情報が得られるかもしれません。
求人広告を見た求職者からの質問を受け付け、電話やメールで説明するのも効果的です。「自分が歓迎されている」と感じてもらい、自社へのイメージがアップするメリットもあります。
求人広告の表現のディテールに配慮する
求人広告のなかで、アルバイトやパートを「ア」「パ」などと記号化したり、職種名を省略したりするのをよく見かけます。一般的な表現なら伝わるはずですが、業界内で流通している言葉についてはそのまま書かず、平易な表現にするか、注釈をつけるようにしましょう。「製品の加工業務あり/なし」「電話業務あり/なし」など、求める経験やスキルと関連する作業に関しては、その有無を添えるとより伝わりやすくなります。
求人広告で伝える情報や表現によって、求職者の受け取り方や好感度、応募意向は大きく変わります。お金をかけずに、今すぐにできることばかりです。「求人広告の効果が厳しい」と嘆く前に、まずは見直してみませんか?