採用活動・求人広告を科学する【ブレインズ総研】― ブレインズ・コミュニケーション公式ブログ ―

【飲食業界編】【販売職編】に分けてみていきます。今回は飲食店の雇用主の方に、アルバイトの人手不足を解消する、効果的な求人原稿のノウハウをご紹介しましょう。

応募がこない求人広告になっていないか、確認しておきましょう

1.写真画像がない

多くの求人広告の中から、いち早く目をとめてもらうには、求人広告を目立たせる必要があります。
そのために有効なのが「写真」です。お店の雰囲気やスタッフの様子がわかる写真を盛り込みましょう。
さらにインターネット求人媒体では動画掲載できるものもあります。

2.表現の仕方・見せ方の工夫が足りない

写真以外の文章も工夫することで、魅力的な求人広告にレベルアップできます。
カタカナや英単語、記号を効果的に活用し、引き立たせてみましょう。

3.キャッチコピーが弱い

最初に目をとめてもらうのに最も重要なのが、タイトルや見出しの部分に活用するキャッチコピーです。
「土日祝日完全休み」など、アルバイトを探している人が重視する魅力的な言葉を意識しましょう。

4.募集条件が劣っている

求人原稿の書き方というよりも、自社の募集条件が魅力的でないこともあります。
近くのお店の募集条件や、同業他店の募集条件などをチェックし、確認しておくことも重要です。
応募を増やすために募集条件を見直すことが可能であれば検討してみましょう。

5.情報が少なく魅力が伝わらない

もしかしたら、自社の求人情報が、応募者の求めている情報量より少なく、十分に伝わっていない恐れもあります。
他社の魅力的な求人広告を参考にして改善してみるのもよいでしょう。

飲食店アルバイト応募者が重視する条件を理解しておきましょう

飲食店のアルバイト応募者が重視する主要な条件として、「勤務地への通いやすさ」「時間の融通がきくこと」「店舗の雰囲気がよい」ことなどがあります。
応募者は主婦や学生が多く、アルバイトと私生活とのバランスがとりやすく、働きやすい環境を求めています。

自店がターゲットとする客層やブランドコンセプトを確認しましょう

求人広告ではアルバイト応募者に対して、自社のお店の魅力を伝える必要があります。
アルバイト応募者は、自分が働いている姿をイメージしやすく、そのイメージが好ましいものであるほど応募したくなるものです。アルバイトには自店の顧客としての顔も持ち合わせていることを覚えておきましょう。

また、飲食店にとっても、アルバイトの存在は自店サービスの提供を通じて店舗のブランドを創出する重要な役割を担っています。自店がどのような店舗環境で、どのような独自のサービスコンセプトを、ターゲットの客層に提供し、ファンを創出しているのかについて、わかりやすくアピールできるようにしておくとよいでしょう。

求人原稿の効果的な書き方のポイントを理解しましょう

原稿作成における基本的な考え方をご紹介してきました。
いよいよ求人原稿の効果的な書き方についてポイントをおさえておきましょう。

1.シフト制度や給与は詳細に記載

飲食店のアルバイト応募者には、学生や主婦層、他の職場と掛け持ちをするフリーターなどが多いものです。応募者が求人段階で知りたい情報として、柔軟なシフト体制であること、給与の月収情報や支払いタイミングなども知りたいと考えていますので、応募したくなるように詳細に記載しましょう。労働条件の提示として重要な項目にもなりますので、法令遵守の観点からも問題がないかも確認しておきましょう。

2.応募者のニーズに沿った魅力をアピール

事前に自店のブランドコンセプトを確認しておくことをご紹介しました。求人原稿を書く段階で、いよいよ記載することになります。応募者が、自店のお店で働いている姿をイメージしやすいように、自社・自店の魅力を伝え、自店の求める条件を効果的にアピールしましょう。

応募者が求める条件やニーズが一致する項目を記載することも重要です。

3.ふさわしい媒体を選び、媒体別の求人原稿を用意しましょう

自社のターゲットとする応募者が目に触れやすくなるよう最適な求人広告媒体を選びましょう。数多くある求人広告のなかから、自社の求人広告が埋もれてしまわないよう、掲載する媒体別に求人原稿を用意しましょう。

インターネット上の求人広告サイトでは自社の求人情報を、応募者の検索によって目にとめてもらうことが重要です。そのため自店の特徴や条件について詳細な記述を心がけましょう。SNSでも気軽に応募できるようにしておくのも効果的です。求人広告代理店のサポートを活用することも有効です。

4.リファラル制度を導入しましょう

応募者はアルバイト探しの段階で、ネット上の口コミや友人の評価を参考にすることも多いものです。自社・自店は、利用する顧客だけでなく、働いてもらうアルバイト層のファンも増やすことでアルバイト求人活動にも相乗効果が期待できます。紹介者インセンティブ制度などのリファラル制度を導入しておくことも、有効です。

以上のように、飲食店業界特有の求人広告の考え方や自社の魅力を伝える効果的な求人原稿の書き方をみてきました。【販売職編】では小売業態特有の求人原稿作成のノウハウをご紹介していきます。