採用活動・求人広告を科学する【ブレインズ総研】― ブレインズ・コミュニケーション公式ブログ ―

パート・アルバイトの求職者は、膨大な情報の中から自分に合った求人情報を探しています。そのような状況の中で自社求人広告を見つけ出し、応募してもらうには、自社が求めるメインターゲットに対して、伝えたい情報を届ける必要があります。

採用するターゲットの設定は、求人原稿を作成する際に、どのような人物に自社の求人情報を知ってもらいたいのかを明らかにしていく重要なステップとなります。「求職者への訴求力」を高めるための欠かせないポイントとして、自社独自のターゲット設定ノウハウをお伝えします。

採用のターゲット設定とは？

ターゲットの設定は、企業が採用したい人材を絞り込むことで、効果的な求人広告原稿を作成することを目的とした重要な工程です。採用活動の成功率を高めるために、求人原稿を作成する前に取りかかるステップです。

ターゲット設定の方法とは？

さっそく、ターゲット設定の進め方を説明していきます。最初に（１）募集背景の整理（２）募集する人材要件の明確化、を行います。

（１）募集背景の整理

企業の採用募集の状況にはさまざまなケースがあります。自社の募集背景にはどのような理由があるのかを整理しておくことで、求人広告の手段を最適化することができます。
また、求職者に募集理由を伝えることで、求職者に理解し、納得してもらう有効な情報となります。募集背景の明確化には次の3点の情報を整理しておきましょう。

①自社が募集する理由

「退職者補充のための求人」「新規出店や事業拡大のための人材募集」など、採用活動を実施する理由を整理しておきます。

②採用規模・人数

どの程度の規模の募集が必要なのかを整理しておきます。採用人数が多くなると、求人広告の規模や手段を広げる必要があるからです。募集の難易度によっては、条件の緩和を検討する場合があります。

③採用の時期

緊急の募集が必要なのか、じっくりと人材を見極めながら採用活動を進めていくのかを明確にしましょう。

（２）募集する人材要件の明確化

募集背景に照らし合わせ、どのような人材が必要なのか、どういった役割を担い、活躍してほしいのかを言葉にしていきます。

①必要とする経験やスキル

自社が期待している人材にはどのような経験やスキルが必要なのかを明確化していきます。

②適性と志向

募集する求人ポジションの適性や志向を整理しておきます。現在、活躍している人材や、自社が欲しい人材の特徴や働きぶりなどを考えていくとまとめやすいのではないでしょうか。求人原稿を制作する際には、働く姿を具体的にイメージさせながら訴求すると効果的です。ターゲットを明確に伝えられれば、採用におけるミスマッチを減らすことができます。

③どういう業界の経験者を想定しているか

求職者に自社で活躍してもらうためにも、望ましい経験について具体的な情報を整理しておきます。経験業界などを想定するとわかりやすくなります。未経験歓迎なのかについても整理しておきましょう。

前編では、ターゲットを意識した求人広告にするためのポイントを紹介しました。次回の後編は、求人広告の原稿に落とし込むプロセスを解説します。