応募者の辞退の内容と背景は?
応募者の辞退には、面接前の辞退と面接後の採用辞退があります。
■面接辞退の理由
面接辞退をする人のうち、8割以上が面接が近くなってから辞退に傾いています。面接前辞退の理由を調べてみると、「既に他の仕事に就くことが決まった」「面倒くさくなった」「応募した会社からの連絡や対応が遅かった」といったものが大半を占めています。また、面接前までに仕事内容への興味が下がってしまうのも大きな要因です。
■面接後の採用辞退の理由
面接後の辞退理由では、「別の求人のほうが仕事内容や条件が良かった」「仕事内容や条件が想定したものと違った」「職場の雰囲気などが悪かった」など、面接前に想定していたものとは異なっていたことが主な理由であることがわかっています。
応募者の辞退回避策は?
■面接辞退の回避策
せっかく応募があったのに面接前に辞退されないよう、できるだけ早いタイミングでアポイントにつなげることが大切です。つまり、応募者への対応を即応化することがカギになるのです。
応募があった当日に面接日の設定を進めましょう。そして、面接日も可能な限り直近の日程で設定しましょう。求人情報が不足しているために、魅力が伝わらずに他の求人へ流れてしまっている可能性もあります。柔軟なシフト対応や、勤務時間、仕事内容、給与の表記は、特に目に留めてもらえるように具体的に伝えるようにしておきましょう。連絡手段も、メールや電話で必ずつながるように配慮しておくと効果的です。
■面接後の採用辞退の回避策
面接を「応募者の不安と疑問を解消する場」として捉え、疑問や不安があればその場で解決し、納得してもらうようにしましょう。面接後にすぐに合否の連絡を行うのも重要なポイントです。できるだけ疑問を少なくするべく、求人広告においても誤解をされないような表記を心がけてください。
飲食店や販売店などでは、職場の雰囲気を事前に下見されていることを意識して、常日頃からスタッフの振る舞いやコミュニケーションなどを配慮しておくことが重要になります。一緒に働きたいと思ってもらうために、アルバイトスタッフが大事な人材として考えられていると伝わるような環境づくりをしておく必要があります。採用したい応募者には、面接の直後にフォローを入れるのも有効です。
「自社の求人募集に目に留めてもらう工夫」「応募者に対して、大切な戦力であることが伝わるコミュニケーション」「自社で働く姿をイメージしてもらえるような情報提供」がカギになります。ちょっとした工夫で回避できることもあるのではないでしょうか。面接キャンセルや採用辞退が増えてきたら、求人広告や採用フロー、コミュニケーションをひととおり見直してみることをおすすめします。