「求人広告」「SNS」「自社採用サイト」「ハローワーク」…主要採用手法のメリット・デメリットを徹底比較【中編】
ターゲットとする求職者に自社の魅力を知ってもらい、応募者を増やすためには、多様な採用手法のなかから適切な方法を選ぶことが重要です。そのためには、主要な採用手法の特徴を理解する必要があります。「求人広告(WEBサイト)」「求人広告(紙媒体)」「SNS」「自社採用サイト」「ハローワーク」について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
自社がターゲットとする求職者に対して、自社の魅力を知ってもらい、応募者を増やすため、多様な採用手法のなかから自社に適切な方法で活用することが重要です。
そのためには、それぞれの主要な採用手法の特徴を理解する必要があります。
主要な採用手法である1.求人広告(WEB媒体)、2.求人広告(紙媒体)、3.SNS、4.自社採用サイト、5.ハローワーク、について、それぞれの特徴をご紹介します。
【前編】では、「求人広告(WEB媒体)」を取り上げました。【中編】では、「求人広告(紙媒体)」「SNS」をみていきましょう。
フリーペーパーと有料求人誌があり、駅やコンビニエンスストアなどで設置・販売されています。新聞折り込みチラシや、ポスティングといった媒体もあり、特定の地域に住むユーザーに届きやすいため、地方や郊外の求人手法として有効的です。
■紙媒体の求人広告のメリット
・ターゲットとなる求職者が生活の場とする身近な場所で広く露出され、自社広告が求職者に届きやすい
・表紙やラックが目に留まるため、求職活動をしていない潜在層に届く可能性がある
・各媒体や求人広告代理店の担当者から広告表記・雇用条件についてノウハウなどのアドバイスを受けることができ、効果的な採用活動ができる
・紙媒体の特性のひとつである一覧性に優れ、求人情報が求職者に発見されやすい
■紙媒体の求人広告のデメリット
・募集期間(広告掲載期間)が、次号発行号までに限定されてしまう
・紙面と求人広告スペースの大きさが限定されるので、記載する内容を絞る必要がある
・掲載後の修正や募集中止など、フレキシブルな変更ができない
若年層のSNS利用者の増加を背景に、「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれるSNSを活用した求人活動の事例も増加しています。「Facebook」「Twitter」「Instagram」などのSNSを活用する新しい募集方法で、アメリカでは主要な手段となっています。
ソーシャルリクルーティングでは、求人情報の発信だけでなく、アカウントをフォローした求職者や、投稿に反応した読者との個別コミュニケーションが可能です。
■SNS求人手法のメリット
・無料で利用できるものが多く、WEBサイトや他の情報ツールと連携させることで求人コストの効率が向上する可能性がある
・Facebookなどをフォローしている求職者の情報を知ることができるため、ターゲットに合ったコンテンツを配信することができる
・自社の採用サイトの情報を掲載するなど、多彩なコンテンツで興味喚起できる
・企業が求職者とのコミュニケーションを通じて、自社の理解を促進できる効果がある
・SNSと連携する求人アプリなどを活用すれば、相乗効果が期待できる
・口コミの拡散力によって、幅広い層に情報を届けられる可能性がある
・SNS広告は、ターゲットを限定した配信が可能で、無駄が少ない集客を行うことができる
■SNS求人手法のデメリット
・閲覧数を増やすためには継続的に情報を発信し続ける必要があり、担当者の作業負担がある
・求人サイトや情報誌のようにニーズが明確なユーザーが集まっているわけではないため、短期間で多くの応募を獲得しにくい
・炎上リスク回避など、SNSに特有の情報リテラシーと対応ノウハウが必要となる
【後編】では「自社採用サイト」「ハローワーク」をみていきましょう。