読者の目を引く求人広告の極意 「人」「事例」「数字」を効果的に使え!【前編】
2012年1月以降、有効求人倍率は増加し続けており、アルバイト、パートの採用に苦戦する企業が多くなっています。
従来、求職者は採用情報の時給、仕事内容、勤務時間、勤務地の4つを見て仕事を選んでいると言われてきました。売り手市場の今、効果的な求人広告で良い人材を集めるためには、必須項目以外で他社との差別化をする必要があります。読者の目を引く求人広告の極意について2回にわけてご紹介します。
求人広告での差別化には、その企業“ならでは“の情報や、特化した魅力を打ち出す必要があります。一つの企業に長くいる内部の人には気づきにくいかもしれませんが、企業にはそれぞれ個性や雰囲気、魅力があります。なかなか言葉にしづらい職場の雰囲気やイメージをうまく広告で表現できれば、他社と差別化した魅力的な求人広告を作ることができるのです。
新しい仕事を探している時、多くの人は何かしらの不安を抱えています。その不安を減らせるよう、応募者の視点に立って企業の魅力を伝る求人広告を出しましょう。
例えば、その企業“ならでは“の情報が「職場の雰囲気がアットホーム」だとしたら、求人広告には「アットホームな雰囲気なので、安心して楽しく働けます。わからないことも気軽に質問できます」のように、応募者が具体的なイメージを描けるようなメリットを書きましょう。
「経験者歓迎」という文言もよく見かけますが、具体的にどのような経験か求められているのかわかりにくい場合があります。事務経験、飲食店の勤務経験、接客経験などより具体的に記入すると、応募者がイメージしやすくなります。
その企業“ならでは”の情報が盛り込まれた広告であれば、応募者に働き始めた後の様子が伝わりやすいので、さまざまな条件を理解、納得してから応募することができます。応募前の理解が深ければ、働いてみてからミスマッチに気付いて退職、という事態も減らすことができます。
また、企業側も自社の魅力を考えることで、「どんな人が欲しいのか」という採用したい人物像が明確になり、職場にマッチした人材を確保しやすくなります。
自社では当たり前だと思っていたことが、外からの視点だと魅力的に映ることもあります。一緒に働くスタッフやお客様、取引先、求人広告の営業スタッフなど外部の人に、企業の魅力や働きやすい部分、自社全体のイメージなどの話を聞いてみてはいかがでしょうか。
続く後編では企業の魅力を伝えるより具体的なテクニックをご紹介します。