働き方の多様性はさらに加速◎アフターコロナの新常識!テレワーク導入のススメ【基礎編】
コロナ禍で急速に広まり、働き方の選択肢の一つとして一気にメジャーになった「テレワーク」。そして、現在の求人・採用市場においても、テレワークが可能な職場かどうかは求職者にとっても大きなポイントとなっています。
ご自身の職場でも導入され、「テレワーク可能」を求人・採用時に謳っているという人事・採用担当の方もいらっしゃることと思います。ただ、急遽の導入で、まだまだ手探り状態という職場もあるでしょう。また、今後の本格的な導入をお考えの担当者もいらっしゃることでしょう。今回はそんな方たちに向け、テレワークの【基礎編】として、そのメリットや注意点などを確認していきます。
コロナ禍の中バタバタと導入したという職場も少なくないテレワーク。それもあり、その具体的なメリットをじっくり考えたことがない、という方もいるかと思います。ここでは、テレワークにおけるメリットをいくつか挙げてみたいと思います。
●生産性の向上
自宅や好きな場所で働ける、かつ通勤の負担が軽減されるということは、社員にとって気力向上・モチベーションアップに繋がりますし、様々な事情でオフィスへの出社が難しい人にも勤務可能な状況を作り出します。加えて、余計な移動時間等も減り、結果、全体的に見て生産性の向上が期待できるでしょう。
●経費・コストの削減
テレワークによって大きく削減できるものとして、会社から社員に支払う通勤・移動交通費が挙げられます。ペーパーレス化も進むので紙やインク等の備品代も減るでしょう。長い目で見て、今ほど広いオフィスは不要…ということになれば、家賃出費が軽減できるケースもあります。
●天候や社会不安による業務停滞の防止
台風や大雪等で交通網が麻痺・ストップしてしまったり、まさに昨今のように感染症の蔓延で外出が規制された際など、テレワーク環境が整っていれば業務の停滞を最小限に抑えることができます。「電車が動かないから今日はまともに稼働できないかも…」なんて心配もなくなります。
●人材不足の解消と人材の定着
場所を選ばない働き方は、採用・勤務可能な人材の幅を確実に広げます。例えば、海外も含めオフィスから遠方に住んでいる方、体が不自由な方、家庭の事情で自宅から離れられない方など。また、子育てや介護など、これまでだったら退職せざるを得ない状況に置かれてしまった方もテレワークであれば可能、というケースもおおいにあるので、人材の定着にも繋がります。
これまでとは違う働き方の導入は、メリットばかりではありません。注意すべき点とそれに対する対策も必要となってきます。
●コミュニケーション不足
テレワークでは、社員同士が顔を合わせて直接コミュニケーションを取る機会が減少します。さらにそれをそのままにしておくと、チームワークの低下を招く結果にも。以前のように「食事や飲み会で親睦を深める」ということも難しいので、対処に困っている方もいるのではないでしょうか。そんなときは、チームを組むなどし、テレワークであっても皆が同じ方向を向き、仲間意識を持って仕事をできる環境を作るといいでしょう。また、ビジネスツールのチャット機能やビデオ通話を活用し、メンバー同士こまめに連絡を取れるようにしましょう。
●管理・マネジメントが行き届かない
直接のコミュニケーションが取れない環境というのは、上司もマネジメントがしづらいものです。また、上司の目が届かない環境だと、「誰かがやってくれるし少しくらいいいだろう」とサボる社員が出てくるのも事実。そうなると、生産性の低下にも繋がりかねません。これらに対しても、やはりビジネスツールを活用し、リモート会議・面談の機会を設けたり、リアルタイム双方向のコミュニケーションを取れるような工夫をするのが有効でしょう。また、組織的・業務的に可能であれば、一人ひとりの業務範囲を今以上に明確にし、評価も個人の成果に比重を置くような形にし、メンバー皆が個人として意欲的に業務に取り組めるような仕組みを作っていくのがいいでしょう。
以上のように、メリットは活かし、注意すべき点は対策を講じながら、今後の働き方のスタンダードにもなっていくであろうテレワークを積極的に活用していってはいかがでしょうか?
次回は【実例編】として、株式会社ブレインズ・コミュニケーションで行われているテレワークの導入経緯や現状をご紹介します。
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