採用活動・求人広告を科学する【ブレインズ総研】― ブレインズ・コミュニケーション公式ブログ ―

担当者へのヒアリングが重要

得意な業界を伺ったところ、派遣業界、特に医療系派遣が得意だと答えてくださった田中さん。
「入社してから担当した業界･企業様は幅広くありますが、今一番長く担当しているのが、全国展開もしているある医療系派遣会社のお客様です。」
病院･医療機関と求職者･派遣スタッフを繋ぐその企業の営業担当になり、もう6年になると言います。全国各地域の支店が毎週多くの求人広告を掲載し、その採用活動を手伝う中で見えてきたのは、都市部と地方部の採用背景の違い。それを踏まえ、地域ごと各支店に合わせたアプローチをしているそうです。

「都市部の支店では大きな病院に対する人材獲得･補充が多く、私もそれに向けた採用提案を中心に行っています。その支店が社内に発信する採用活動の内容や結果が、そのままお客様の社内全体の事例として他の支店へ共有されることも多いので、しっかりとしたヒアリングと条件に合った提案が必要不可欠となってきます。一方地方部の支店では、お客様からいただく発注内容をそのまま掲載するようなことが多いですが、応募数･採用数が上がらない場合は、私の方から提案を行うことも。他の案件の応募数や状況、条件などから比較し、最適な採用提案を継続的に行えるよう、ヒアリングだけは欠かさないようにしています。このコロナ禍でも、あえて連絡を控えることはせず、先方の担当者と密に連絡を取り合い、採用状況やその時の状態などを何度も何度も確認しています。」

担当者へのヒアリングを何よりも重視する田中さん。実際に、連絡をしていて何気ない雑談から採用の悩みを引き出し、採用活動の提案に繋げることもあるのだとか。こまめに、かつ詳細に情報収集をすることが、田中さんの強みであると感じました。

掲載したから終わり、ではない

このクライアントの採用活動にこれまで多く関わってきた田中さん。
採用活動において、求人広告を出したから、掲載したから、それで終わりということはないと言い切ります。

「掲載が始まってから、実際に応募効果や応募の動きなどの確認も必要になります。“次はもう少しこうなると嬉しい”という先方の依頼にも応えつつ、状況に応じた最適な内容やプランを提示する。そしてその提案が採用に繋がったときは、これで良かったんだと実感できますね。また、自分が関わった案件で実際に採用できたかをダイレクトに知ることができるのも、この仕事の醍醐味ですね。」
常に現状を把握し、ケースバイケースで最善を考える。それにより結果が出た時が何よりのやりがいだと言います。

また、印象的なエピソードとして、お客様との関係を表すようなこんな話もしてくれました。
「そのお客様の各支社で働く正社員の募集にも携わらせていただいているのですが、自分が担当した求人募集で採用された方が、弊社の担当となり今一緒に仕事をさせてもらっています。もう2年くらいになりますが、案件を打ち合わせたり、原稿の確認したり、その度になんだか嬉しくなりますね。」

全国的に採用環境を安定させるような提案を

「今後は、このお客様の採用環境を全国的に安定させるような提案をしていきたいですね。例えば、派遣スタッフからスタートして病院の正社員にステップアップできるという事例があります。求職者や派遣スタッフさんにとって、既に仕事内容や職場の雰囲気が分かっている分、派遣先がそのまま正社員としての職場になるのは大きな利点です。他にも、フルタイムや短時間で働けたり、扶養内勤務ができたりと働き方の幅も広い。そういった、お客様や案件の強みが求職者にしっかりと伝わる求人広告を全国で一定のクオリティで出せるような提案をしていきたいと考えています。」

綿密なヒアリングとコミュニケーションを武器に、担当者から要望や情報を聞き出し、提案と採用実績に繋げる田中さん。お客様の悩みに常に寄り添いながら、クライアントや案件の強みを一緒に探すそのスタンスが何よりの魅力だと感じました。医療系派遣業界以外にも、幅広い業界の事例も持っているので、何かお困りの方はまずは一度相談してみてはいかがでしょうか？

それでは、次回のシリーズ第2回もお楽しみに！