世の中の流れを反映している業界■
入社後すぐから軽作業系派遣業界のお客様を担当してきたという坂尾さん。
「軽作業系と一口に言っても、実際は食品加工・自動車部品製造・アパレル商品のピッキング・青果の仕分けなど、採用手法は案件ごとに異なるため、一筋縄ではいきません。」
では、実際どのように採用活動を進めていくのか、そこには社会の流れも大きく関係しているようで…
「たとえば、最近でいえば緊急事態宣言により飲食店で働く方の需要が激減しましたよね。そうすると、ランチ帯で働いていた主婦さんや学校終わりにバイトをしていた学生さんなどが他の仕事を探し始めます。そこを予測して、じゃあそれらの層が求める次の“仕事”と、今お客様が人を派遣したい“案件”とをマッチングさせるにはどうしたらよいか、よく利用する媒体は?目を惹くキャッチ・デザインは?といった感じでお客様と話し合いを重ねていきます。いかにターゲットの目に留まる場所に、目に留まる表現を使って求人広告を出せるか。効率よく採用活動を進めていくにはどうしたらよいのか。どんな案件であれ、丁寧にヒアリングをしてしっかり向き合っていくことが採用成功への一番の近道だと思っています。」
徹底的なリサーチから見えてくるもの■
今年で入社5年目になるという彼に、これまでで特に印象に残っている事例は?と訊ねてみると、
「競合他社が大幅なコストをかけて全く同じ案件の求人を派手に掲載していたときは
さすがにちょっと焦りましたね(笑)私が担当させて頂いていたお客様はそこまで費用をかける予定ではなかったので…。」
実際、大手企業が複数の派遣会社に依頼をして人員を補充すること自体は珍しくなく、派遣会社としては派遣先から大きな信頼を得られるビッグチャンスだそう。
この時もお客様からはどうにか予算内で人員を確保できないかと相談を持ち掛けられたそうで、
「まずは競合がどのエリアにどれくらいのペースで掲載しているかを徹底的にリサーチしました。そうすると、競合にもやはり予算の上限はあるため、“この週は1週掲載ストップ”“このエリアには隔週で掲載する”など、一定のパターンが見えてくるんですよね。それさえ掴めればあとはこっちのもの。その穴を狙ってお客様の予算の範囲内で求人を掲載していきました。もちろん原稿内容も他が使ってないようなワードを入れたり、ちょっと奇抜なものにしてみたり。細かな差別化にも手を抜きませんでした。」
思わずなるほど…と頷いてしまうような、ポジティブな提案力に関心しているうちに彼はこう続けます。
「リサーチを重ねて、確かなデータを見ていただくこと。これも私が日頃から大事にしていることです。
納得した上で掲載をスタートしていただきたいので。」
安心と納得を第一に■
一時はコロナ禍の影響を受けた軽作業系派遣業界も、今年に入ってからは徐々に回復している実感があると語る坂尾さん。今後どのような流れになりそうか、予想を訊いてみると、
「様々な業種があるため一概には言えませんが、春先には例年以上に掲載件数も伸びてくるのではないでしょうか。新型コロナウイルスの影響でこれまでストップしていた業界が動き出すこともそうですが、昨年の派遣法改正による好転には大きく期待しています。これまでどこかデメリットが目立ってしまっていた派遣という働き方のイメージを一新し、選択肢の一つとして安心して求職者から選ばれるものとして盛り上がっていけば良いなと思います。」
最後に、今後取り組んでいきたいことを聞いてみました。
「先ほどもお話ししたとおり、お客様に提案をするときには確かなデータを見ていただくことを大切にしています。今後はこれまでのデータと新しいデータの両方を有効活用し分析を重ねることで、今以上にお客様が安心して、納得して採用活動ができるようサポートしていきたいです。また当たり前ですが、採用活動は求人を掲載し、人が採用でき、その方がお客様の会社の一員として定着するまでが1セット。コストをかけて求人広告を掲載していただくからには、求人掲載時の課題解決はもちろん採用後の状況確認など、いわゆる“募集から定着まで”を視野にいれたアドバイスにもさらに力をいれていこうと考えています。その結果、“ブレインズの坂尾に任せるとコスパ良く採用できるからいいよね!”というイメージがもっと定着すると嬉しいですね。」
まずはお客様の安心・納得を第一に。そのうえで業界の状況も、世の中の動きも、広い視野で流れを掴んで採用課題を解決へと導いてきた坂尾さん。その分析力とアイディアを駆使した『費用対効果が期待できる採用』に少しでも興味がある方は是非一度彼を頼ってみてはいかがでしょうか?
それでは、シリーズ第4回目もお楽しみに!
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