導入企業が急増中のWeb面接ツール メリット・デメリット徹底比較【前編】
採用の現場で急増している「Web面接」「オンライン面接」がパート・アルバイトの採用現場でも注目されています。海外では当たり前になっている採用手法ですが、日本国内でも転職市場などで大手企業の導入・活用が増えてきているといわれています。
特徴と代表的なWeb面接ツールについて【前編】【後編】に分けて解説します。
「Web面接」「オンライン面接」は、応募者と企業採用担当者が、PCやスマートフォンを通して、インターネット経由で面接をおこなう採用手法です。従来は、応募者が会社に面接に行くか、あるいは採用担当者が社外の面接会場を準備して実施する必要がありました。Web面接を導入すれば、場所という制約条件がなくなるので、移動時間と交通費を削減することができます。物理的なハードルが下がり、スムーズに面接を実施できるので、海外や地方など遠方在住の応募者を集めやすくなる効果もあります。
応募者と採用側の「距離」の課題を解決し、エリアを拡大して採用活動を展開することが可能になったのです。ITの進化によって、Skype(スカイプ)などのビデオ通話の使用にも慣れてきているなか、導入・利用に抵抗がなくなってきていることも背景にあると考えられます。また、面接の動画を録画することができるので、企業が振り返りとして活用することも可能になります。
対面の面接と比べると、場の緊張感や変化などが読みづらく、相手の表情を読み取るのが難しいのも確かです。互いに、直接顔を合わせて話すよりも冷たい印象を与えてしまうケースもあるでしょう。環境によっては通信トラブルが発生することもあり、録画された面接の動画の管理体制にも留意する必要があります。重要な面接は対面で実施し、補完機能としてWeb面接を活用している企業もあります。
ここからは、大手企業を中心に導入が進んでいるWeb面接サービスを紹介しましょう。日本国内における、代表的なWeb面接システムとして、「HARUTAKA」「i-web LIVE」「インタビューメーカー」「BioGraph(バイオグラフ)」をピックアップしました。
WEB面接・動画面接プラットフォームとして、応募者は専用ソフトのダウンロードの必要もなくスマートフォンで面接を受けることが可能です。あらかじめ設問を登録しておき訪問者に回答してもらう機能もあります。データ分析が可能で離脱回避策に活用することもできます。他の採用管理システムとの連動で、採用活動の一元管理が可能になっています。
i-web LIVEは、11年連続シェアNo.1の採用管理システムに「Web面接」機能を搭載していることをウリとしています。専用アプリケーション不要でWEB面接を実施できます。
応募者管理、LIVE面接、評価入力といったプロセスを統合的に管理することができます。大手就職情報サイトのリクナビやキャリタス就活、OfferBoxなどのサイトとリアルタイム連動しているので、効率的な採用管理が可能です。
聞きたいことを自由に設定できたり、オンライン面接の履歴をリアルタイムに反映できるのも魅力です。求職者は時間のある時に設問に答え、採用側は、スケジュールを調整することなく録画履歴の閲覧や評価入力ができます。ISO20000やISO27001に準拠した高いセキュリティと安定的なパフォーマンスを保証しており、個人情報の保護も万全です。
この他の2つのツールについては、【後編】でご紹介します。