3000人の声でわかった「アルバイト探しの重視ポイント」【後編】
総合求人情報サイトを運営するディップ株式会社が約3,000人におこなった調査で明らかになった、アルバイトを探している人達と企業の求人情報とのズレを探る本シリーズ。後編では求める条件の上位を占める勤務地、仕事内容、時給以外の「待遇、職場環境」について詳しくみていきます。
仕事を探す際に重視する「待遇・制度・勤務条件」は、圧倒的1位が「交通費支給」の57.4%でした。同じ求人条件でも「交通費支給」によって「応募意向が高まる」と答えた人は87.8%にのぼっています。また、支給するタイミングについて「当月中以内を希望する」が54.2%で半数以上を占めるなど、交通費の支給だけでなく、支給時期も重要な検討材料となっています。
続いて「待遇・制度・勤務条件」の2位は「シフト自己申告可能」41.3%、3位が「急な休みの申請可能」38.5%と、シフト関連の項目が上位を占めています。シフトの自己申告制希望者のうち「2週間に1度以上の頻度を希望」が68.8%となっており、月単位ではなく週単位でのフレキシブルな働き方が求められています。
「職場の環境・雰囲気」について知りたい情報の1位は「職場の年齢層」で79.0%、「同僚の雰囲気」や「職場の人数・男女比」も50%を超えています。これらの情報を得るために、求人する職場の「下調べをしたことがある人」は78.1%で、そのうち66.7%が「口コミサイトなどインターネット」を利用しています。
「直接下見に行く」も40%を占めるなど、多くの人が、仕事を選ぶ際に「職場の環境や雰囲気」も含めた詳細な情報を求めていることが明らかです。特に「一緒に働く人の情報」を、写真や動画などイメージしやすい情報で知りたい、という意見が多く出ています。
細かいところでは、面接時に“履歴書不要“の場合に応募意向が高まるという回答が52%を占めるなど、インターネット時代の人材確保において、「応募への手間をできるだけ省く」ことも集客人数を左右すると言っても過言ではないでしょう。
生活環境や世代で大きく異なる、アルバイト探しで重視する「仕事内容、労働時間」についてお伝えしている前編はこちら。
出典:ディップ総合研究所「これまでの求人募集が変わる!求職者が応募したくなる採用のヒント ~アルバイト・パート3,000人アンケート〜」