ちょっとした表記で効果が大きく変わる!自社求人広告のチェックポイント【ほしい人材編】
「求人広告を出しているけれど、なかなか思ったような採用ができない」…そんなお悩みを抱える採用担当者の方、けっこう多いのではないでしょうか。求人広告を出す期間や費用は気にしても、実際の求人広告の内容については求人媒体の担当者の「お任せ状態」になったりしていませんか?
求職者は、求人広告の情報を真剣に読んでいます。ちょっとした表現や表記の違いでも、思いのほか影響があるのです。では、効果的な求人広告原稿とはどんなものなのでしょう?「ほしい人材編」「働く条件編」「魅力PR編」の3回に分け、チェックすべきポイントをご紹介します。
求人原稿でよく見かける「未経験者歓迎」という言葉。応募者の間口を広げるために安易に使用すると、思わぬトラブルを招くことがあります。一口に経験といっても、人によってとらえ方はさまざま。社会人経験から業界経験、職種、具体的な仕事など「何が未経験でも大丈夫なのか」をはっきりと示すことが大切になります。
単純に「未経験者歓迎」とすると、「何の経験もない人」を歓迎するという意味に受け取られかねません。ターゲットとは異なる人からの応募は、採用活動の効率を悪くしますので「経験の有無」について記載をするときは「何の経験」かを具体的にのせましょう。
例えば「販売が未経験の方も歓迎」「正社員経験は不問」「経理業務経験者歓迎」「営業経験があれば業界は不問」など、求職者にとって自分が対象になるかを明確にイメージできる表記がお勧めです。
求人において、本当に「全くの未経験OK」ということはまずありません。「事務職は未経験でもパソコンの基本操作ができれば大丈夫」「接客経験がなくても、電話で人と話すことに抵抗がなければOK」など業務に必要な能力についてしっかりと打ち出すことで、ほしい人材の応募につながりやすくなります。
同じ理由で「誰にでもできる簡単なお仕事です」といった表現も、新規にその仕事をする応募者にとって本当にそうなのかを確認しましょう。「自分でもできるかも」と期待を持って応募した方に、「対象外です」と告げればがっかりさせることになります。それだけではなく、ウソの求人広告を出している、という不信感につながる可能性もあります。
求人広告の表記の工夫によって、ほしい人材を招き寄せたり、トラブルを回避することができます。自社の広告の文言を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。次回は「働く条件」の表記について考えてみましょう。