アルバイト採用・面接辞退を避けるスムーズ対応マニュアル
「求人広告で応募を集めても、アルバイト採用途中のドタキャンや面接辞退に困っている」「パート・アルバイトの面接辞退をどう防いだらよいのか?」とお悩みの雇用主、採用担当者の方は多いのではないでしょうか。実際に面接を辞退したことのある応募者へのアンケート調査結果をもとに、採用ドタキャンや面接辞退の効果的な防止策をご紹介します。
面接をキャンセルする応募者は、いつ”面接に行かないこと”を決めるのでしょうか。面接キャンセルをしたことがある層への調査の結果、もっとも多かった回答は「応募後、先方からの連絡が来るまで」(47.3%)。つまり、半数近くが応募をしてから連絡が来るまでの間に面接キャンセルを決めているのです。
それでは、なぜこのタイミングで面接キャンセルに至るのでしょうか?面接キャンセルの理由について、調査結果をみてみましょう。
【質問:面接に行かないと決めた理由は?】
(1)「応募後、その仕事内容が嫌になったため」(23.6%)
これは、次の項目でみていきましょう。
(2)「すでに他の仕事に就くことが決まったため」(23.2%)
応募者は複数の仕事を同時に応募しているものです。良い応募者ほど採用が早く決まってしまいます。早めに面接調整を進めましょう。
(3)「面倒くさくなったため」(21.5%%)
応募者は応募した瞬間が最もモチベーションが高い時です。一気に面接~採用決定まで進めていくことが重要になります。
(4)「その会社・お店からの連絡や対応が遅かったため」(19.8%)
対応が遅くなると応募者の意欲が低下してしまいます。やはり、面接の日程調整を早めに進めることが重要です。
【面接辞退の防止策のポイント】
応募者には応募のあった当日に面接の日程調整を進めましょう
次いで、面接後の辞退理由についての調査結果もみてみましょう。
【質問:採用を辞退した理由は?】
(1)別の仕事のほうが、仕事内容や条件が良かったため(36.0%)
(2)仕事内容が想定していたものとは違っていたため(31.0%)
(3)求人原稿に載っている条件が実際と違っていたため(23.0%)
(4)職場や、店長・社員、面接官の雰囲気が悪かったため(22.0%)
と続きます。
応募者は面接前に疑問や不安を解消せずに、結論を出してしまう恐れが大きいのです。面接に来てもらうために、応募者が安心できるよう、求人募集時の情報記載を工夫することが大切になります。同時に、求人募集の工夫次第で、面接後の辞退も防ぐことが期待できます。
【求人募集時のポイント】
1.求人広告の記載内容の確認と、面接前のプロセスも見直す
● 応募者にとって勤務時間の条件は重要な要素です。働いて欲しい時間帯がある場合は、ピンポイントの勤務時間として正確な日数・曜日・時間を記載します。「シフト自由」の場合でも、シフト例を併記し、勤務条件をわかりやすく理解してもらうようにしましょう。
● アンケート調査結果で、面接に行かなかった理由の一つに「履歴書などの必要な書類の用意が手間であるため」という点があることも確認できています。履歴書なしの応募も可能にして、応募者が気軽に面接に臨めるようにし、応募者総数を増やすこともポイントです。履歴書の代わりに、面接当日に応募者シートなどを作成してもらうことで、必要な情報は入手できます。
2.仕事内容や職場の様子をリアルに知ってもらう
応募者は職場の見学やインターネットで情報を事前に調べていることがわかっています。募集時の情報として、職場や仲間の雰囲気がわかる写真や動画を掲載したり、仕事をするにあたっての研修・教育の情報を提供するなど、具体的な仕事内容をわかりやすく記載し、理解してもらうようにしましょう。
3.面接前の質問を受け付け、電話やメールでは親切な対応をしましょう
面接前の問い合わせを受け付けると応募者の疑問点も払しょくできる効果があります。そして応募の問い合わせが入った場合、応募者からは上司や仲間となるかもしれない職場の雰囲気を確認されているものです。応募者に良い印象をもってもらうよう、対応可能な時間を求人広告に記載するとよいでしょう。