「パート・アルバイトの応募を増やしたい、採用を成功させたい」とお考えの雇用主・採用担当者の方々に、ディップ総合研究所が発表したアンケート調査結果をもとに、求人広告の効果的な記載方法をご紹介します。求人はユーザーへのプレゼンテーションの場でもあります。求職者の実態を把握し、企業と求職者との最初の接点である「募集」段階をうまく乗り切るノウハウを獲得しましょう。
まず、求職者が仕事探しをする際に何を重視し、何に不安を感じているのでしょうか?
1位:勤務地(69.9%)
2位:仕事内容(62.9%)
3位:給与(41.9%)
4位:勤務時間(38.4%)
5位:勤務日数(20.0%)
6位:職種(16.3%)
7位:勤務曜日(16.0%)
8位:雇用形態(14.4%)
9位:応募資格(12.3%)
10位:給与以外の待遇・制度(7.2%)
と続きます。企業にとって変更しづらい項目が多数存在するものの、勤務地以外の項目については、各項目でどのようなニーズがあるのかを詳しく探ることで、募集時の工夫により応募効果を向上させることが期待できます。仕事内容、給与、その他条件について、応募しやすくなる丁寧な情報提供の内容と方法について確認していきましょう。
【前編】では、仕事内容と給与についてご紹介します。
アルバイト・パート求職者が知りたい「仕事内容」とは?
勤務地の次に重要な「仕事内容」について、求人情報に掲載されていれば応募意向が高まる上位項目をご紹介します。企業が就業後初めて説明することが多い仕事内容の詳細を、応募者は応募検討段階で知りたいと感じています。応募者の不安を解消することで、80%以上の応募意向が高まることがわかっています。
【仕事内容で記載しておきたい情報】
※カッコ内の数字はアンケート回答率
1. 1日の業務の流れ(68.9%)
2.「誰にでもできる簡単な仕事」と書いてある場合の具体的な内容(68.3%)
3. 作業の具体的な手順(56.9%)
4. 業務のノルマの有無(54.3%)
5. 仕事の大変なところ(50.1%)
6. 業務に必要なスキル(できるだけ具体的に)(45.9%)
アルバイト・パート求職者が知りたい「給与」とは?
次に、「給与」について、応募意向が高まるポイントをご紹介します。
まず、最低限希望する給与額は、東京都「時給1,000円以上」、大阪府・愛知県「時給900円以上」、福岡県「800円以上」など、各エリアの最低賃金+100円前後が希望額となっています。
そして、給与欄で記載があれば応募しやすい次の情報を記載すると、60%以上の求職者の応募意向が高まることがわかっています。
【給与欄で記載しておきたい情報】
※カッコ内の数字はアンケート回答率
1. 休日出勤・深夜勤務・残業などがあった場合の時給(60.8%)
2. 給与に含まれている一律の手当名と金額(54.9%)
3. 給与の支払い日(49.8%)
4. 給与に幅がある場合の高い給与になる条件(48.7%)
5. 給与の受け取り方法(36.4%)
6. 月給例(31.5%)
応募者が不安や疑問に感じていることを募集時に解消することで、応募意欲を高めて求人広告の効果アップを図りましょう!
続いて、アルバイト求人広告「仕事内容」「給与」「条件」を魅力的に書く方法【後編】では、給与以外の条件について詳しくみていきます。
ディップ総合研究所「これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート3,000人アンケート~」
https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=259を元に作成